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| 南ドイツの小都市オッフェンブルクの駅を降りると、船の帆のようなダイナミックな曲線に波打つバスターミナルの屋根に目を奪われる。2000年に竣工したこの停留所のデザインは、膜構造で有名な設計事務所IPLによるもので、大屋根なのに軽さや透明感があり、歴史ある町の玄関口を視覚的に印象づけるのにふさわしいという理由から選ばれた。日よけとなる真っ白な帆はPTFE(ポリテトラフルオエチレン)ガラス繊維製で、グレーに塗られた鉄のマストと特殊鋼のワイヤーで7つの点から引っ張られている。その下の
垂れ下がるような弧を描く鉄の桁とガラス屋根が雨よけの機能を担う。夜にはマストに一体化された照明が帆を照らし出し、町並みの大らかで開放的な雰囲気によく合っている。 |
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ベンチはベイマツの無垢材、そのわきや背面はガラス張り。帆、ガラス屋根、ベンチといった部材を必要に応じて組み合わせられるのがこのデザインの特徴。日射の強い道中央の停留所は日よけと雨よけの両方がついた仕様、幅の狭い歩道の上の停留所はガラス屋根だけの仕様、また臨時用バス停は木のベンチだけの仕様となっている |
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