都市香港特別行政区のシンボルマーク「フライング・ドラゴン」のオフィシャルカラーである暖色系のグラデーションと同じ色調でペイントし、「香港らしさ」を強調したという
香港ではここ数年、政府が本格的にオープンスペースの有効利用や美化に取り組み始めている。九龍半島や離島へ向かうフェリーピアの集まる香港島・セントラルの、エジンバラプレイスのベンチもその一つ。太極拳をする人、携帯電話をかける人、新聞を読む人などさまざまなポーズの色鮮やかな人型が並んだこの楽しいベンチは、コンサートや市民向けの各種講座などが催されるシティホールに面した広場に配されている。 人型は香港の人々の日常の動作を切り取ったものだが、「ここでこんなふうにくつろいでほしい」という製作者のメッセージでもある。デザインは、政府建築署(アーキテクチュアル・サービス・デパートメント)のシニアアーキテクト・馮永基(レイモンド・フォン)氏によるもの。同じようなポーズで一休みする市民や、近隣のオフィスで働くビジネスマンの憩いの場となっている。
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