情報誌「ネルシス」 vol.5 2004

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P-02[特集]まちに息づくアート 21世紀のランドスケープ・エコロジー 街とアートの半世紀…竹田直樹 1 彫刻設置事業のパラダイム
P01
破壊と創造の連鎖、あるいは歴史の分断。ベルリンは都市そのものがアートである。
ヘッドフォンを着用し、3Dサウンドとともに20世紀のベルリンの激動を
バーチャルに体験できるのがこのエキシビションだ。
ヴェルトシュタット(世界都市)といわれた1920年代の黄金時代から第三帝国、
東西ドイツへと回顧される。
ハーケンクロイツをかたどった回転扉を入るとナチスの空間だ。
ヒットラーとシュペーアのベルリン改造計画が現れる。
その後はDDR(東ドイツ)市民の生活の断片をジオラマで構成。
旧東を懐かしむオストロジー(オスト=東)で人気の信号機アンペルマンも登場し、
会場地下には冷戦下の核シェルターが残されている。
上映される20世紀初頭の空撮映画では、そのとき既にベルリンが完成されていたことに驚かされる。