オープンに至る過程では、ボランティアの活動が非常に重要な役割を果たしたこと、それらの活動が常に行政(県、地域圏など)によって支援されてきたこと、アルザス地域の企業の協力があったことなどが、重要なポイントであった。
1991年、農民協会は、所有する不動産を新たに設立された「エコミュゼのための所有者協会」(以下、所有者協会)に譲り渡すとともに、その保存活動を支援していたが、農民協会と所有者協会を1つにまとめたほうが効率的であるという考え方から、2つの協会は「アルザスのエコミュゼ協会」(以下、協会)に統一され、現在、エコミュゼの管理、運営を一貫して行っている。
この協会は、

ボランティアグループ、

企業、社会・専門的機関、教育機関などの法人、

公共団体の3つのグループで構成されており、今なお多くの人の加入を呼びかけている。加入者は、エコミュゼで実施されるイベント情報を定期的に受け取ることができ、協会のメンバーとして保存活動に
