しれないが、今は必ずしもそういう時代ではなくなってきている。
地方都市での大きな再開発は難しく、環境問題の視点からも、頻繁に「まち」を変えることは好ましくありません。すでにあるものを大事に使っていく、とりわけ、昔から残っているものはその地域の特色をつくっているわけですから、大事にしていったほうがいいのではないか、と考えるようになってきた。技術に沿えば画一化していきますが、地形や歴史にこだわれば、ほかにないものになります。個性を大事にする時代だからこそ、「歴史」が地域再生のひとつの大きな手がかりになると思います。
最近の若い人たちは歴史が大好きです。古い建物も好きですしね。歴史が嫌いなのは団塊の世代だけです。競争してがんばってやってきた彼らは、過去の人たちを否定して自分たちがいるという世代ですから。五十代、六十代の人は、
