標高650mの山あいにある大内宿。重要伝統的建造物群保存地区に選定された1981年当時は、電柱31本、テレビ共同受信柱20本のほかに地域の有線放送柱が林立している状況だった。事業費の関係で地中化はかなわなかったが、新設道路へ移設することになり、1990年に移設工事が終了。今日目にする美しい宿場町の景観がよみがえったのである。現在、44軒のうち33軒がかやぶき屋根に改修。大内保存会が中心となって改修を進めている
会津若松から車で南へ1時間、国道118号線から
6kmほど西へ入ったところに、江戸時代の宿場町の姿を残す「大内宿」がある。
郷愁あふれるかやぶき屋根が並ぶ村のたたずまいが人気となり、年間100万人
の来訪者を集める観光スポットとなっている。そこには、懐かしい
日本の風景を守り伝えようとする地元のたゆまぬ努力があった。