新宿駅東口を出てすぐ、新宿通りと靖国通りに挟まれた新宿3丁目一帯は「モア街」と呼ばれ、人々に親しまれている。モア(MOA)とは「mixture of ages」の頭文字で、さまざまな世代が交流してコミュニケーションをとる街という意味を込めて1987年ごろにつけられた。モールという発想が全国的にもまだ珍しい時代だった。
モア街には御影石やタイルで舗装された通りが5本あり、最も道幅が広いのがモア4番街である。ケヤキの植栽が心地よい日陰をつくり、石畳のオープンカフェにくつろぐ人の姿も多い。ここが、社会実験として新宿区駅前商店街振興組合が取り組んでいる「モア4カフェ」である。
しかし、そもそもどうして車道にオープンカフェが開設されたのだろうか。
