情報誌「ネルシス」 vol.8 2007

P-30 Photo Essay
P-42 TOEX環境事業トップ対談

P32-41
目次
TOEXは地域の魅力を生かした空間づくりをサポートします
石垣港 離島ターミナル 沖縄県石垣市
新しくなった石垣港離島ターミナル。TOEXのシェルターが快適な旅へと導きます
年を追うごとに、人々の環境に対する感心は高まりを増しています。
自然を感じながらも便利で安全な居心地の良い空間。
それは、日々の暮らしの場を中心に旅先や仕事場など、
あらゆる環境に求められていること。
ここ最近、そんな時代の要望に応えるかのように各地で
再開発や環境整備がみられるようになり、
特に地域性を生かした魅力的なスポットが誕生しています。
TOEXでは全国に支店を設け、地域の方々とコミュニケーションを取りながら
現場に最適な商品を提供するよう務めています。

左/色彩豊かなステンドグラス調の屋根を用いた特注のシェルター
右上/桟橋への出入口は待合いスペースとして の役目も
右下4点/ハーリー、ウミガメ、ハイビスカスの花など八重山にちなんだ13種類の図柄を楽しめます
光り輝く
八重山の風景
石垣港は、沖縄本島から約410km離れた石垣島にあり、日本最南端に位置する港です。八重山群島で暮らす人々の交流・交通の拠点であり、沖縄本島や台湾などからは大型客船や貨物船が行き交う重要港でもあります。
 青く澄んだ海をはじめ、豊かな自然に恵まれた八重山群島は、沖縄を訪れる大きな魅力のひとつとなっています。そんな離島への旅の玄関口として2007年1月末に石垣港離島ターミナルが運用を開始。石垣島から西表島、竹富島、小浜島、
黒島、波照間島、鳩間島の各離島へ渡るための桟橋を、これまで使用されていた場所から200mほど移転し、待ち合いロビーを設けた平屋建てのターミナルとして装いも新たにオープンしました。施設内には、ほかに土産店なども並び、情報発信センター「とぅもーるネットセンター石垣」では3Dアニメーションなどの映像や写真などで八重山の情報を紹介、乗船までの待ち時間を楽しく過ごせる空間となっています。
 港には旅客船が発着するための浮き桟橋が数基設けられ、その桟橋と施設の間の歩道にTOEXのシェルターが設置されています。
総延長180m続くシェルターの屋根材には、強い日差しを遮るためのアルミ板と、ところどころに祭りや植物など八重山地方の伝統的な図柄を模したステンドグラス調のFRP板を配し、沖縄らしい雰囲気を演出しました。降り注ぐ日の光に明るく照らされた八重山の風景が、人々を離島へと導きます。
アクセス
石垣空港から車で約10分
商品データ
「シェルター」クレフヤードFXA型(特注)

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P36
宍道湖夕日スポット 島根県松江市
車止めはベンチの機能も備え、腰掛けて
宍道湖の風景を満喫できます
夕日テラスから眺める夕景の美しさは
日本屈指
湖に沿って続く歩道は大人が数人
並んで歩ける広々としたスペース

湖に沈む
美しい夕日を眺める
島根県東北部に位置する宍道湖。松江市、出雲市、簸川郡斐川町にまたがり、周囲約45km、国内で7番目の面積を誇ります。
 夕日が美しいことでも有名で、日没約30分前から、夕日に赤く染まる宍道湖の風景を楽しむことができます。なかでも松江市袖師町は夕景が美しいスポットとして人気が高く、湖畔に佇む島根県立美術館はNPO法人「日本列島夕陽と朝日の郷づくり協会」による「日本の夕陽
百選」に選定されたほど。
 そのため、これまで湖沿いの国道9号には、夕景の観賞と撮影を目的に多くの人が訪れ、歩行者が車道にはみ出してしまう、路肩駐車が絶えない、といった問題が指摘されていました。国土交通省は、これを改善するための周辺整備を実施。2007年3月に完成したのが「宍道湖夕日スポット」です。
 国道9号には通行者と観賞・撮影者で混雑しないための歩道を、湖の水辺沿いには親水性を高めるための「水際遊歩道」を、それぞれ幅員3mで設けました。観賞・撮影のための
スペースとしてつくられた「夕日テラス」は延長約100m、幅員約11mの階段式のスロープで、国道9号の歩道から水際遊歩道まで下りられるようになっています。そしてスロープの階段護岸には、座って観賞できるようにとTOEXのベンチタイプの車止めが湖に向かって置かれています。
 景観を生かす、シンプルかつ場所を取らないスリムなデザイン。ベンチにちょっと体を預ければ、夕日が沈みゆく様子をゆっくりと眺められます。

アクセス
JR山陰本線松江駅から市営バス南循環線、
袖師町下車
商品データ
「車止め」おもしろタウンTK-2型
「柵」STE
柵は車道に夕日の鑑賞者があふれるのを防ぐ役目も果たしています

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P38
東京ミッドタウン 東京都港区
檜町公園の日本庭園にはこんな休み処も
公園沿いに続く坂道。長い階段に手すりは欠かせません

緑と共存する
都心の人気スポット
2007年3月にオープンした「東京ミッドタウン」。2000年、防衛庁(現防衛省)本庁の市ヶ谷移転に伴い10haもの広大な土地が、大規模な開発により「働く、住まう、遊ぶ、憩う」ための環境が一体となった複合都市へと生まれ変わりました。オフィス、ショップ、ホテル、美術館などが入った6つの建物のほかに、4haにも及ぶ緑のオープンスペースを設けています。
 さらに、歴史を江戸時代までさかのぼれば、当時この地は長門萩藩・毛利家下屋敷でもありました。敷地に檜が多く植えられていたことから檜屋敷とも呼ばれ、江戸のまちを一望できる名園「清水亭」を有していました。その庭園跡が、オープンスペースの一角

都心にありながら緑に恵まれた環境で、小さな子ども連れの家族や年輩者も訪れる和みの空間
港区檜町公園です。当時を思わせる日本庭園は池や小川のある落ち着いた空間。対して、その横にはアーティスト・高須賀昌志氏による滑り台やブランコ、プレイジムといったモダンアートが置かれた芝生が広がります。
 親子連れでにぎわうこの公園の階段に、TOEXの手すりが添えられています。石段の中央に配した2段式の手すりは、足もとのおぼつかない小さな子どもをしっかりとサポート。そして、シルバーに輝く手すりを伝って下りると左手に
乃木坂方面へと延びる閑静な坂が。ゆるやかに続く坂道にもTOEXの木目調の手すりが設置され、場の雰囲気に溶け込みながら、道行く人に安心感を与えています。
アクセス
都営大江戸線・東京メトロ日比谷線六本木駅より直結
商品データ
「手すり」サポートレール1型、2型(旧仕様)


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P40
気持ちの良い海辺の空間は
新しい人気スポット
豊洲二丁目地区春海橋公園 東京都江東区
海辺に誕生した
快適空間
晴海運河などの水上資源と造船ドック跡地の産業遺産を活用し、東京の新しいウォーターフロントとして開発されている豊洲地区。銀座や丸の内、汐留といった都心から程近いアクセスのよさと海辺という恵まれた環境から、高層マンションの建設が進み、新興住宅地としても人気を集めています。
 そして、この一帯のランドマーク的存在ともいえるのが、2006年10月にオープンした「アーバンドックららぽーと豊洲」です。かつてIHI(旧石川島播磨重工業)の造船ドックだったスペースには、160にも及ぶショップやレストランなどの店舗のほか浮世絵美術館、「キッザニア東京」といった話題のテーマパークも備わり、都市部では類を見ない大型商業施設となっています。2007年には隣接して春海橋公園もでき、
生まれ変わった豊洲。話題のウォーターフロントを眺めながら散策を楽しめます
水際まで近づくことも。柵の向こうには東京湾が広がります
ららぽーと豊洲と続いているので、階段を下りればそこは春海橋公園

ショッピングもできる憩いの場所として、多くの家族連れでにぎわっています。
 まだ、その名をあまり知られていない春海橋公園は、春海橋から豊洲公園に渡り、海に面して開かれた気持ちのよい空間。ららぽーと豊洲と隣接しているため、施設の一部と思われることも多いのですが、都立の水上公園として開園しました。
 商業施設と並行するベイウォークからTOEXの手すりを伝って階段を下りれば、そこは東京湾の水面。
海辺沿いにも手すりを設置してあるので、水際まで近づいても安心です。ベビーカーや車椅子の利用者はスロープで。身近に海を楽しむことができる、人にやさしい和みの新スポットです。
アクセス
東京メトロ有楽町線豊洲駅下車
商品データ
「手すり」サポートレール3型(特注)
「柵」DK1型(特注)


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